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シンガポールGDP、第3四半期は前年比5.4%増に上方改定 通年予測上げ

ロイター / 2024年11月22日 11時29分

 11月22日、シンガポール政府が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前年比5.4%増となり、伸び率は速報値(4.1%)と市場予想(4.6%)を上回ったほか、第2・四半期の3.0%から加速した。写真は2022年12月、オーチャードロードのショッピングモールで撮影(2024年 ロイター/Isabel Kua)

[シンガポール 22日 ロイター] - シンガポール政府が22日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前年比5.4%増となり、伸び率は速報値(4.1%)と市場予想(4.6%)を上回ったほか、第2・四半期の3.0%から加速した。半導体生産の拡大が寄与した。

季節調整済みの前期比では3.2%増。速報値は2.1%増、第2・四半期は0.5%増だった。

貿易産業省は2024年の経済成長率予測を従来の2.0─3.0%から「3.5%前後」に引き上げた。

同省のベー・スワンジン事務次官は3.5%を上回る可能性もあると述べた。

第3・四半期GDPの予想を上回る成長率については、半導体への強い需要が産業機械や半導体製造装置の生産拡大を通じて精密工学業界にも好影響を与えたと述べた。

メイバンクのエコノミスト、チュア・ハクビン氏は「米中貿易戦争が激化するリスクはあるものの、世界的な金融緩和と中国の財政刺激策が2025年にかけて成長を支えるだろう」と予想した。

貿易産業省は25年の成長率を1.0─3.0%と見込んでいる。米次期政権の政策を巡る不透明感を含め、世界経済の不確実性が高まっていると指摘した。

次期米政権が関税を引き上げれば「インフレ圧力が再燃し、金融緩和のペースが乱れ、米国の金融状況が長期間引き締まった状態にとどまる可能性がある」とベー・スワンジン事務次官は述べた。

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