ＥＵ、来年に米アマゾン調査着手 デジタル市場法違反で＝関係筋

　１１月２１日、欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は、米アマゾン・ドット・コムが自社ブランド製品の取り扱いを優遇して「デジタル市場法（ＤＭＡ）」に違反したとの疑いを強め、来年に正式調査に着手する見通しとなった。写真はアマゾンのロゴ。昨年１２月、スペイン・トラパガランにある物流センターで撮影（２０２４年　ロイター/Vincent West）

Foo Yun Chee

［ブリュッセル　２１日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は、米アマゾン・ドット・コムが自社ブランド製品の取り扱いを優遇して「デジタル市場法（ＤＭＡ）」に違反したとの疑いを強め、来年に正式調査に着手する見通しとなった。案件を直接知る複数の関係者がロイターに明らかにした。

大手ＩＴ企業の市場支配力を抑える法律のＤＭＡでは、調査を受けた企業は違反が確定すれば世界全体での年間売上高の最大１０％に相当する罰金を科される可能性がある。

競争政策を率いるベステアー上級副委員長に替わってスペインのテレサ・リベラ氏が来月就任する。関係者によると、欧州委員会の調査着手時期などの決定はリベラ氏が今後数カ月以内に下す見通しだ。