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ガザ北部の病院、イスラエル軍による退去命令実行は「ほぼ不可能」と訴え

ロイター / 2024年12月23日 7時2分

 12月22日、パレスチナ自治区ガザ北部のベイトラヒアにあるカマル・アドワン病院の責任者フサム・アブサフィヤ氏は、イスラエル軍による退去命令に従って患者や職員を安全に移動させるのは「ほぼ不可能だ」と、ロイターに語った。写真は、ガザ地区デイルアルバラのアルアクサ殉教者病院で同日撮影(2024年 ロイター/Ramadan Abed)

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 22日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザ北部のベイトラヒアにあるカマル・アドワン病院の責任者フサム・アブサフィヤ氏は22日、イスラエル軍による退去命令に従って患者や職員を安全に移動させるのは「ほぼ不可能だ」と、ロイターに語った。

カマル・アドワン病院は、ベイトラヒアでなお一部業務を継続している数少ない医療施設の1つ。アブサフィヤ氏によると、イスラエル軍から患者と職員に対して、より環境の悪い別の病院に移るよう命令されたという。

イスラエル軍は20日、この病院に燃料と食料を送り、赤十字と協力して別の病院に100人余りの患者を避難させるのを手伝ったと発表した。

しかしアブサフィヤ氏は、患者を移送するための十分な救急車がないと主張。「われわれは現在、院内に400人近くの市民を収容し、その中には酸素と保育器なしでは生きられない新生児も含まれている。支援や装備、時間なしにこれらの患者を避難させることはできない」と説明した。

さらに「われわれはこのメッセージを、ひどい爆撃と病院の燃料タンクが直接標的として攻撃される状況で送っている。タンクに爆弾が命中すれば大爆発が起き、院内の市民多数が犠牲になる」と訴えた。

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