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豪小売売上高、3月は前月比+8.2% 買いだめ需要で過去最大の伸び

ロイター / 2020年4月22日 12時20分

 4月22日、オーストラリア連邦統計局が発表した3月の小売売上高(速報値)は前月比8.2%増と、過去最大の伸びを記録した。写真はシドニーで20日撮影(2020年 ロイター/LOREN ELLIOTT)

[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した3月の小売売上高(速報値)は前月比8.2%増と、過去最大の伸びを記録した。新型コロナウイルス感染を抑止するロックダウン(都市封鎖)を受けて日用品や食品を買いだめする動きとなり、衣料品や外食の落ち込みが相殺された。

増加率は、物品サービス税導入前の駆け込み需要があった2002年に記録した8.1%を上回った。

同国では、3月半ばに社会的距離確保の厳格なルールが発動された。

3月の小売売上高の増加を受け、第1・四半期のオーストラリア経済はマイナス成長を回避できる可能性が高まった。ただ4月は封鎖措置の影響で売上高が落ち込む公算が大きいとみられる。

3月の小売売上高は、増加ペースがすべてのエコノミスト予想を大幅に上回り、過去最高の300億豪ドル(188億6000万ドル)に達した。

小売売上高は2月も22億8000万豪ドル増と、大幅な増加を示しており、国内総生産(GDP)への寄与度は0.5%ポイント前後になるとみられる。

大半のアナリストは第1・四半期の小幅なマイナス成長を予想していたが、小売売上高が好調だったことを受けてプラス成長を維持できる可能性がある。

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ総裁は21日、2020年前半に国内経済が10%前後のマイナス成長となる公算が大きいとの見通しを示していた。

3月は食品業界の売り上げが23.5%増。スーパー・食料品店の販売が22億豪ドル増えた。

品目別では2ー3月にトイレットペーパー、ティッシュペーパー、小麦粉、コメ、パスタの販売が倍増。缶詰、医薬品、洗浄用品の販売も50%以上増加した。

統計局によると、スーパーの売り上げがピークに達したのは3月中旬で、月末に向けて横ばいになった。

在宅勤務の増加を受けて電気製品の販売も増加した。

外食産業は新型コロナの感染拡大で大半が休業となり、販売が低迷。衣料品や百貨店なども外出制限で打撃を受けた。

*内容を追加しました。

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