1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

NY市場サマリー(22日)=株式上昇、原油先物は大幅高

ロイター / 2020年4月23日 6時42分

[22日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場ではドルが前日に続きやや上昇した。原油価格が回復し市場が安定化し始めたものの、安全通貨に対する需要は継続している。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数<=USD>は0.19%高の100.39。一時は100.50と、2週間ぶりの水準に上昇した。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国による追加減産の可能性に向けた協議のほか、米国の原油在庫が予想ほど大きく増加しなかったことが安心材料となり、北海ブレント先物 はこの日の取引で上昇。米原油先物も上向いた。

この日は株式相場が安定化したことで、大半の通貨が狭いレンジ内での取引となった。マネーコープ・ノースアメリカのマネジングディレクター、トーマス・アンダーソン氏は「政府の新型コロナウイルス感染拡大への対応と、感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)解除の2点が市場で大きく注目されている」と述べた。

米議会上院は21日、4840億ドルの新型コロナウイルス追加対策法案を全会一致で可決。下院では23日に採決される見通しなっている。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、株式市場に資金がシフトしたことで国債価格が下落し、利回りが上昇した。ただ、新型コロナウイルス抑制策を緩和し経済活動を再開させるための取り組みを巡る疑念が存在していることで、利回りの上昇は限定された。

終盤の取引で10年債 利回りは4.8ベーシスポイント(bp)上昇の0.619%。レイモンド・ジェームズの市場ストラテジスト、エリス・ファイファー氏は株式に資金が再びシフトし、国債が売られたことで利回りが上昇したと述べた。

ただアナリストは、国債利回りが一段と上昇するには米経済活動の再開に向けた一段の取り組みが実施される必要があると指摘。ファイファー氏は「ある程度のリスクを受け入れる準備は整ったが、どの程度までリスクを取るのかが焦点となっている」と指摘。国債利回りの一段の上昇はリスク選好度の上昇を示唆する。

この日は原油価格がやや回復していることに加え、新型コロナウイルス追加対策法案が議会で近く成立するとの観測で株価が上昇した。上院は4840億ドルの追加法案を21日に全会一致で可決。下院は23日に採決する見通しとなっている。

ただこうした中でも国債利回りの上昇は限定されており、10年債利回りは今年に入ってから付けた2%近辺の水準をなお大きく下回っている。MUFG証券の米金利戦略部門責任者、ジョン・ハーマン氏は、債券市場ではより慎重な姿勢が維持されていると指摘。感染拡大抑制に向け新型ウイルスの検査や診断プログラムがなお不十分なことが背景にあるとの見方を示した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は上昇して取引を終えた。石油価格の回復に加え、5000億ドル規模の中小企業向け新型コロナウイルス対策を米議会が承認することへの期待が支援した。

米原油先物と北海ブレント先物は過去2日の急落から反転。これを受け、S&Pエネルギー指数<.SPNY>は3.6%上昇した。

上院が追加の経済対策法案を可決したことを受け、S&P500の全11セクターが上昇した。下院は23日に同案を承認する見込み。

パインブリッジ・インベストメンツのグローバル株式責任者、アニク・セン氏は「(刺激策への)反応時間は2008年時よりかなり速い。今起きているのは、株式下落を止めるためのテールリスクの排除だ」と述べた。

明日23日発表の指標では、新規失業保険申請件数が最大550万人増が予想されている。また、製造業購買担当者景気指数(PMI)は08年の金融危機以来の水準に落ち込むとみられる。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた米政府の追加支援策への期待感を背景に、反発した。

トランプ政権と議会は前日、新型コロナで打撃を受けた中小企業の雇用維持を支える追加策で合意。感染者の対応に追われる病院への資金も手当てし、総額は4840億ドルに膨らんだ。これを受け、インフレヘッジとしての金の需要が高まり、この日の金相場は堅調に推移した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、主要産油国による追加減産への期待などから大幅に上昇した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値は前日比2.21ドル(19.1%)高の1バレル=13.78ドルとなった。上げ幅は一時40%近くに達した。7月物は、同2.00ドル高の20.69ドル。

前日で5月物の取引が終了し、中心限月は6月に移った。6月物としては、7営業日ぶりに上昇した。

原油先物相場は、今週に入り、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減や在庫急増に伴う貯蔵能力不足への懸念から、急落。5月物が20日にマイナス価格での取引となった。6月物も下落が続き、21日には一時、1バレル=6ドル台まで低下していた。

この日は朝方から急反発した。石油輸出国機構(OPEC)の加盟・非加盟国が参加する「OPECプラス」の一部の国が非公式のテレビ会議を開催。さらに5月に緊急会合を開く可能性があると伝わり、追加減産への期待が広がった。

トランプ米大統領が、「イランの軍艦が嫌がらせをしたら、砲撃し破壊して良いと海軍に指示した」とツイッターに投稿。中東情勢の緊張が高まり、原油供給が減るとの思惑が広がり、価格を押し上げた。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 107.72/107.77

始値 107.63

高値 107.93

安値 107.61

ユーロ/ドル NY終値 1.0822/1.0824

始値 1.0869

高値 1.0885

安値 1.0804

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 119*19.00 1.2146%

前営業日終値 121*02.00 1.1620%

10年債(指標銘柄) 17時05分 108*12.50 0.6175%

前営業日終値 108*27.50 0.5710%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*21.25 0.3641%

前営業日終値 100*26.00 0.3340%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*09.88 0.2153%

前営業日終値 100*10.50 0.2050%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 23475.82 +456.94 +1.99 <.DJI>

前営業日終値 23018.88

ナスダック総合 8495.38 +232.15 +2.81 <.IXIC>

前営業日終値 8263.23

S&P総合500種 2799.31 +62.75 +2.29 <.SPX>

前営業日終値 2736.56

COMEX金 6月限 1738.3 +50.5 <0#GC:>

前営業日終値 1687.8

COMEX銀 5月限 1533.5 +45.9 <0#SI:>

前営業日終値 1487.6

北海ブレント 6月限 20.37 +1.04 <0#LCO:>

前営業日終値 19.33

米WTI先物 6月限 13.78 +2.21 <0#CL:>

前営業日終値 11.57

CRB商品指数 111.1093 +4.8164 <.TRCCRB>

前営業日終値 106.2929

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください