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トランプ氏、新型コロナ巡り方針転換 マスク着用奨励

ロイター / 2020年7月22日 10時16分

 7月21日、トランプ米大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、社会的距離を維持できない場合には、マスクを着用すべきだと述べ、これまでの方針を転換した。ホワイトハウスで撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、社会的距離を維持できない場合には、マスクを着用すべきだと述べ、これまでの方針を転換した。ホワイトハウスでの記者会見で語った。

新型コロナを巡る状況について、改善する前におそらく悪化するだろうとの認識も示した。

トランプ氏はこれまで公の場でのマスク着用に消極的だったが、最近、米軍医療施設を視察した際にマスクを着用。新型コロナウイルスの感染が全米で拡大してから報道陣の前で初めて着用した。

新型コロナの感染者は、11月の大統領選に向けて重要とされるフロリダやテキサス、アリゾナ州を含め全米で増加しており、トランプ氏は感染抑制に注力する姿勢に転じている。

トランプ氏はこの日、「人との距離を確保できない場合には、マスクの着用を推奨する」と述べ、「好むと好まざるに関わらず、マスクは効果がある」と強調。自身も着用に慣れてきていると説明し、複数の人と一緒にいる場合やエレベーターの中で着用すると述べた。

トランプ氏はさらに、若年層に対して、ウイルス感染拡大の恐れがある多くの人で込み合うバーを避けるよう訴えた。

ある時点でウイルスは消滅すると改めて主張したが、この日の発言はおおむね、この問題の深刻さを認める内容だった。

トランプ氏は「マスク着用や社会的距離確保のほか、手洗いを徹底するなどし良好な衛生状態を維持して、(感染)リスクの高い人々を守るよう」米国民に呼び掛けた。

新型コロナ感染症の治療に関しては、楽観的な見通しを示し「短期間で非常に有効な治療法やワクチンに関連した何かが起きるかもしれない」と語った。

*見出しと内容を更新しました。

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