バイデン政権、学生ローン免除対象を12億ドル分追加

　２月２１日、バイデン米大統領は、新たに約１５万３０００人を学生ローン一部免除の対象に追加したと発表した。カリフォルニア州カルバーシティーで撮影（２０２４年　ロイター/Kevin Lamarque）

Trevor Hunnicutt　Jeff Mason

[カルバーシティ／ワシントン ２１日 ロイター] - バイデン米大統領は２１日、新たに約１５万３０００人を学生ローン一部免除の対象に追加したと発表した。今回の措置で１２億ドル相当のローンが免除される。

米最高裁は昨年６月、バイデン政権が掲げていた４３００億ドルの学生ローンの一部免除措置は無効との判断を示した。これを受けて政府は代替措置を模索すると表明していた。

学生ローンの一部免除措置は急進左派や若者の間で人気が高い。１１月の大統領選で再選を目指すバイデン氏はこうした有権者の支持拡大を狙う。一方、共和党はローン免除措置に反対している。

バイデン氏は選挙活動資金集めのために訪れたカリフォルニア州で、「大学の学位はより良い人生への切符となるが、あまりにも高過ぎる」と述べ、今回の措置がコミュニティ・カレッジの卒業生や少額ローンを抱える学生にとって大きな助けになると強調した。

米政府はこれまでに約３９０万人分の１３８０億ドル相当のローンを免除している。