フィリピン、南シナ海で「不法侵入」との中国主張に反論

　２月２２日、フィリピン沿岸警備隊は、漁船が中国の海域に「不法侵入」したとする中国側の主張に「不正確だ」と反論した。写真は中国とフィリピンの国旗を振るフィリピン海軍兵。昨年６月、マニラで撮影（２０２４年　ロイター/Eloisa Lopez）

[マニラ/北京 ２２日 ロイター] - フィリピン沿岸警備隊は２２日、漁船が中国の海域に「不法侵入」したとする中国側の主張に「不正確だ」と反論した。

中国海警局は先に、南シナ海のスカボロー礁（中国名・黄岩島）周辺海域に不法侵入したフィリピン漁業水産資源局（ＢＦＡＲ）の船を追いやったと主張していた。

フィリピン沿岸警備隊の南シナ海問題担当報道官は「不正確だ。ＢＦＡＲの船はスカボロー礁海域のパトロールを続け、現在も周辺でフィリピン漁民の安全確保に当たっている」と記者団に述べた。

スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域（ＥＥＺ）内にあるが、中国も領有権を主張している。