米国の洋上風力発電開発コスト、欧州を30％上回る＝独ＲＷＥ幹部

　３月２１日、ドイツ電力大手ＲＷＥのマーカス・クレッバー最高経営責任者（ＣＥＯ、写真）は、米国の洋上風力発電産業は成熟していないため開発コストが欧州の水準を３０％上回っているとの見方を示した。写真はドイツのエッセンで昨年３月撮影（２０２４　ロイター／Jana Rodenbusch）

［ヒューストン　２１日　ロイター］ - ドイツ電力大手ＲＷＥのマーカス・クレッバー最高経営責任者（ＣＥＯ）は２１日、米国の洋上風力発電産業は成熟していないため開発コストが欧州の水準を３０％上回っているとの見方を示した。

クレッバー氏は、米テキサス州ヒューストンで開催されているエネルギー業界の国際会議「ＣＥＲＡウィーク」で、インフレやサプライチェーン（供給網）の問題を指摘。「洋上風力発電に一段の競争力がつくには一定の時間がかかるだろう」とした上で、供給問題が解決してくれば改善するとの見通しを示した。

洋上風力発電事業は事業中止やインフレ加速と金利高、供給問題で多額の評価損が生じるなどの事態に見舞われている。

ＲＷＥは英ナショナル・グリッドと合弁で、ニューヨーク沿岸で「コミュニティ・オフショア・ウィンド」の事業を進めている。