独IFO業況指数、3月は87.8に上昇 予想上回る
ロイター / 2024年3月22日 19時50分
独IFO経済研究所が22日発表した3月の業況指数は87.8に上昇し、ロイターがまとめた市場予想の86.0を上回った。写真はフランクフルトで2023年7月撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
Maria Martinez
[ベルリン 22日 ロイター] - 独IFO経済研究所が22日発表した3月の業況指数は87.8に上昇し、ロイターがまとめた市場予想の86.0を上回った。
ただ、景気後退(リセッション)入りは避けられないとみられる。
IFOのクレメンス・フュースト所長は「ドイツ経済は地平線に光を垣間見ている」と指摘。期待指数も大幅に改善し、現況指数も上昇した。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は「IFO業況指数の大幅な改善は希望を与えてくれる」とし、金利とエネルギー価格の大幅な上昇の影響が薄れつつあると述べた。
ただ「夏季の半年で景気後退が終了しても、本物の好転と混同すべきではない」と述べた。
昨年第4・四半期の経済成長率はマイナス0.3%。今年第1・四半期にテクニカルリセッション入りすると広く予想されている。
前日発表のS&Pグローバルがまとめた3月のドイツのHCOBサービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値は小幅に改善し、50に迫った。
パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏チーフエコノミスト、クラウス・ビステセン氏は「(IFOとPMIの)3月の回復はより持続的な上昇の始まりだ」と指摘。
一方、INGのマクロ担当グローバルヘッド、カールステン・ブルゼスキー氏は「祝杯を挙げる前に今日の数値が昨年夏の水準を依然大幅に下回っていることを思い起こすべきだ」とし「センチメント指標が多少改善したとしても、今年のドイツ経済の回復は弱いものになりそうだ」と述べた。
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