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議事堂襲撃事件、大統領恩赦で大量釈放、世論調査60%が反対

ロイター / 2025年1月22日 13時7分

 第2次トランプ米政権発足から2日目の21日、連邦議会議事堂を襲撃しバイデン政権への移行を妨害した2021年1月6日の事件で服役していたトランプ氏支持者が20日の大統領恩赦を受けて大量釈放された。写真は釈放され、聖書を手に友人と抱き合う支持者の一人。ワシントンの拘置所前で撮影(2025年 ロイター/Jon Cherry)

Julio-Cesar Chavez Andrew Goudsward Jason Lange Nathan Layne

[ワシントン 21日 ロイター] - 第2次トランプ米政権発足から2日目の21日、連邦議会議事堂を襲撃しバイデン政権への移行を妨害した2021年1月6日の事件で服役していたトランプ氏支持者が20日の大統領恩赦を受けて大量釈放された。

連邦刑務所局によると、連邦管理の刑務所から211人が出所した。この中には警察官襲撃者も含まれる。事件では警察官約140人が負傷し、議員らは命からがら逃げ出していた。大量恩赦に対し、暴徒鎮圧に当たった警察やその家族、与党共和党を含む議員から非難の声が上がっている。

大統領令に基づく恩赦対象者はトランプ氏側近が示していた見通しよりも多く、全体で1500人を超えた。

突入した極右団体「オースキーパーズ」創設者で、禁錮18年の判決を受けていたスチュワート・ローズ服役囚は減刑の恩赦により釈放された1人。記者団に「これは償いであると同時に、無罪の証明でもある」と話した。自分の行動に悔いはなく、20年の大統領選の際、不正のために敗れたとするトランプ氏の主張を現在も正しいと信じていると語った。

極右組織「プラウド・ボーイズ」元リーダー、エンリケ・タリオ服役囚も出所した。襲撃事件関連では最長刑期の禁錮22年の判決を言い渡されていた。

ロイター/イプソスが政権発足の20日と翌日に実施した世論調査によると、襲撃事件の全受刑者を釈放するべきではないとの回答は約60%に達した。

警察官だった兄を失ったクレイグ・シックニックさんは「トランプのやったことは卑劣だ。米国にはもはや司法制度らしきものは何もないということを証明している」と憤った。

共和党のトム・ティリス上院議員は議事堂内の廊下でロイターの取材に応じ、「今日、ニュースクリッピングの中で警察官を押しつぶしている人たちの画像を見た。誰一人として恩赦を受けるべきではない。警察官が暴行を受けても何の結果も伴わないというメッセージを送れば、この場所(議事堂)は一段と危険になる」と話した。

司法省は議事堂襲撃事件に関連し、これまで300件を超す過去最大規模の捜査をしてきたが、恩赦の大統領令によって中断措置がとられた。連邦裁判所によると、検察官らは21日、数十件の刑事裁判の取り下げを申し立てた。

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