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メキシコ、米国から強制送還される人々の受け入れ施設立ち上げ

ロイター / 2025年1月23日 7時29分

 1月21日、メキシコでは、トランプ米政権によって強制送還される見通しの移民を一時的に収容する大規模な仮設テント施設の建設が始まっている。写真は、トレーラーから資材を降ろす作業員ら。同日、メキシコのシウダー・フアレスで撮影(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

Laura Gottesdiener Lizbeth Diaz

[シウダーフアレス(メキシコ) 22日 ロイター] - メキシコでは、トランプ米政権によって強制送還される見通しの移民を一時的に収容する大規模な仮設テント施設の建設が始まっている。

米国との国境に接するシウダーフアレスの当局者は、同地に設けられる施設は数千人の受け入れが可能で、数日中に態勢が整うはずだと説明した。

メキシコ政府はシウダーフアレスのほか、北部の8つの都市に避難所や収容センターを開設して送還者を受け入れる計画。計画の具体案を記した政府文書によると、これらの施設で当局は食料や一時的な居住スペース、医療サービスなどを提供し、身元確認書類の取得を支援するという。

また政府は、収容施設から人々をそれぞれの故郷に送るための多数のバスを配備する予定だ。

メキシコのシンクタンクCOLEFが米国の国勢調査データに基づいて分析したところでは、現在米国に不法滞在しているメキシコ人は500万人近くに上る。

その多くは暴力や貧困に苦しむメキシコ南部や中部から逃れてきた人たちで、COLEFの調査では約80万人の在米不法滞在者は、犯罪組織の抗争が激しくなっているミチョアカン、ゲレロ、チアパスの各州の出身者とされる。

メキシコ政府は、強制送還される人々を受け入れる準備はできていると主張している。しかし移民支援団体などは、トランプ政権の不法移民強制送還と移民流入規制によって、メキシコの米国国境付近の都市はすぐに収容能力が限界に達する恐れがあるのではないかとの懸念を示した。

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