エアバス、150億ユーロの信用枠を確保 今年のガイダンスは撤回

　３月２３日、欧州航空機大手エアバスは、１５０億ユーロ（１６１億ドル）の信用供与枠確保を含む新たな財務基盤の強化策を発表した。写真はセビリアで２月撮影（２０２０年　ロイター／Marcelo del Pozo）

［パリ　２３日　ロイター］ - 欧州航空機大手エアバス は２３日、１５０億ユーロ（１６１億ドル）の信用供与枠確保を含む新たな財務基盤の強化策を発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅行需要の急減に対応する。

同社は２０２０年の財務ガイダンスを取り下げるとともに、２０１９年分として予定していた総額１４億ユーロ相当の配当実施を見送る。企業年金スキームを補完するための資金調達も延期する。

フォーリ最高経営責任者（ＣＥＯ）は声明で「バランスシートを健全に保ち、常に流動性を保持することを確約する。エアバスを始め、航空機業界がこの危機的状況を乗り越えられると確信している」と述べた。

同社は、新型ウイルス感染拡大に対応するための一段の資金需要にも対応可能であり、約３００億ユーロ相当の流動性を保有している、とした。