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スバル社長「今期赤字にしない」との意志、経営陣で確認=株主総会

ロイター / 2020年6月23日 13時45分

 6月23日、SUBARU(スバル)の中村知美社長は、東京都内で開いた株主総会で、2021年3月期(今期)業績予想を「遅くとも第1・四半期決算までには開示する」との意向を示した。写真は東京モーターショーで昨年10月撮影(2020年 ロイター/SOE ZEYA TUN)

[東京 23日 ロイター] - SUBARU(スバル)<7270.T>の中村知美社長は23日、東京都内で開いた株主総会で、2021年3月期(今期)の業績予想を「遅くとも第1・四半期決算までには開示する」との意向を示した。新型コロナウイルス感染の第2波リスクを含め、市場動向が分からない時期だからこそ、精緻な予測以上に「今はこうしたいのだという経営の意志が大事だ」と指摘。「非常に厳しい状況だが、絶対に赤字にはしないということを全経営陣で確認し合っている」と述べた。

中村社長は株主に足元の新車販売状況を説明。5月は日本での全体需要が前年比55%のところ、スバルは同30%だった。感染拡大に伴う生産休止による車両供給遅れ、外出自粛による来店者・受注の減少が響いたが、「週を追うごとに来場者数、商談数は回復傾向にある」と述べた。主力の米国では5月の全体需要が70%の中、スバルは81%で、「少しずつ正常化に向けた兆しを感じ始めている」と話した。

ただ、米国は感染者数が世界最多で先行きも不透明なため「慎重な対応が必要」とも指摘。第2波が起きた場合でも「取引先の支援や従業員の雇用を維持した上で事業を継続していく。キャッシュを機動的に使って対処する必要がある」として手元資金の確保、追加の資金調達もできるよう検討を進めていると語った。

株主からは、前期が増収増益にもかかわらず、期末配当が前の年から減配となったことに不満も上がった。中村社長はこうした声に対し、減配後も配当性向50%を維持しているほか、「米国次第で(業績は)左にも右にも揺れる。リスクは高い」とし、「今後の資金需要に備えたい」と述べ、株主に理解を求めた。

*内容を追加しました。

(白木真紀 編集:内田慎一)

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