アストラゼネカのワクチン、有効性と安全性の確認待つべき=WHO
ロイター / 2020年11月24日 5時28分
世界保健機関(WHO)の主任科学者、ソミヤ・スワミナサン氏は23日、英製薬大手アストラゼネカが英オックスフォード大学と共同開発している新型コロナウイルスワクチンの有効性と安全性の確認を待つべきと述べた。9月撮影(2020年 ロイター/DADO RUVIC)
[ジュネーブ 23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の主任科学者、ソミヤ・スワミナサン氏は23日、英製薬大手アストラゼネカが英オックスフォード大学と共同開発している新型コロナウイルスワクチンの有効性と安全性の確認を待つべきと述べた。
アストラゼネカはこの日、開発中の新型コロナワクチンの臨床試験(治験)の中間結果を発表し、深刻な副作用を起こさず感染を予防できる有効率が約90%だと明らかにした。
これに対し、スワミナサン氏は90%の有効率には「勇気づけられる」としながらも、「かなり少数の治験数」に基づいていると指摘。「有効性と安全性の両方の結果を待ち、確認する必要がある」とした上で、アストラゼネカはWHOの事前資格リスト入りに向け交渉しているとした。
また、世界的なニーズを満たすためには様々なワクチンが必要とし、他の製薬企業にワクチン開発を続けるよう要請。アストラゼネカのワクチンのように冷蔵庫で保管できるような新たなワクチンが開発されることを期待しているとした。
一方、テドロス事務局長はオンライン会見で、新型コロナワクチンを巡り、貧困層や脆弱な人々がないがしろにされるリスクがあると言及。新型コロナワクチンを平等に分配するための枠組み「COVAXファシリティー」に43億ドルが至急必要と訴えた。
COVAXファシリティーの調達額は現時点で50億ドル。
このほか、WHOで緊急事態対応を担当するマイク・ライアン氏は、新型コロナの発生起源を巡る現地調査を可能な限り早く手配することを中国側が保証したと発表した。
「調査には国際的なチームが現地に赴き、第1段階の調査結果を精査し、データを確認できるようにする必要がある」とした上で、今後数カ月で第1段階の調査を行い、その後第2段階の調査に移行するよう期待していると述べた。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
モデルナと田辺三菱製薬、日本におけるCOVID-19ワクチンを含むmRNA呼吸器ワクチンの共同プロモーション契約を締結
PR TIMES / 2024年7月9日 10時45分
-
アングル:忍び寄る「ヒトからヒト」へ、科学者が恐れる鳥インフルの変異
ロイター / 2024年7月6日 8時6分
-
モデルナの鳥インフルワクチン開発、米政府が1.8億ドルの支援金
ロイター / 2024年7月3日 8時46分
-
コロナワクチン特許訴訟、ファイザーとモデルナともに一部勝訴
ロイター / 2024年7月2日 19時53分
-
PFASの健康影響否定できず 食品委、発がん性「証拠限定的」
共同通信 / 2024年6月25日 18時34分
ランキング
-
1「慰安婦」強制連行説は「日韓離間工作の道具」 韓国で像撤去を求める朱玉順氏が批判
産経ニュース / 2024年7月20日 20時26分
-
2トランプ氏銃撃、動機は不明 発生1週間、警備当局に批判も
共同通信 / 2024年7月20日 18時47分
-
3ロ侵攻、化学兵器使用と相互非難 国際機関「深刻な懸念」
共同通信 / 2024年7月20日 15時20分
-
4キーシン氏を「外国の代理人」指定…「我々はプーチンとその取り巻きより長生きする」とSNS投稿
読売新聞 / 2024年7月20日 17時2分
-
5キリスト教「福音派」トランプ氏を熱狂的に支持するワケとは?
日テレNEWS NNN / 2024年7月20日 21時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)