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バイオジェン、アルツハイマー新薬の導入「予想下回る」

ロイター / 2021年7月23日 12時54分

 米製薬会社バイオジェンは22日、エーザイと共同開発したアルツハイマー病の新治療薬「アデュヘルム(一般名:アデュカヌマブ)」について、医療機関での使用や保険適用が想定したほど進んでいないと述べた。写真はバイオジェンのロゴ。米マサチューセッツ州の同社施設で2017年1月撮影(2021年 ロイター/Brian Snyder)

[22日 ロイター] - 米製薬会社バイオジェンは22日、エーザイと共同開発したアルツハイマー病の新治療薬「アデュヘルム(一般名:アデュカヌマブ)」について、医療機関での使用や保険適用が想定したほど進んでいないと述べた。

アデュヘルムは6月に米食品医薬品局(FDA)に承認されたが、承認手続きを巡り疑義が唱えられ、米国内では医療機関が使用を控えたり、保険会社が保険適用を保留する動きが出ている。

バイオジェンは以前、アデュヘルムが発売から短期間で900の医療機関で投与可能な態勢になるとの見込みを示していた。しかし現時点で審査を終えて使用を承認したか、審査は不要というスタンスの医療機関は35%にとどまる。

ボナッソス最高経営責任者(CEO)は投資家との電話会議で「全体的にペースは想定より遅い。ただいくつかの前向きな点や課題でわれわれは素晴らしい進展を図っている」と述べた。

スタイフェルのアナリストは、一部の医師や医療機関は、メディケア(高齢者向け医療保険)が保険適用の基準を設定するまでアデュヘルムを手元に置きたがらないだろうと指摘した。

バイオジェンは、アデュヘルムの売上高が今年はそこそこで来年以降に増えると予想。承認後数週間の売上高は200万ドルで、323万ドルという予想を下回った。

22日に発表した第2・四半期決算は、かつて主力商品だった多発硬化症治療薬の競争が激しくなり70.9%の減益だったが、今年の売上高予想を104億5000万─107億5000万ドルから106億5000万─108億5000万ドルに引き上げた。

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