ファイザー製ワクチン、長めの接種間隔で抗体増加=英研究
ロイター / 2021年7月23日 15時17分
米ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、接種間隔を長めに空けたほうが抗体レベルが総じて高まることが、英国の研究で分かった。写真はファイザーのロゴと注射器・バイアル瓶。6月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[ロンドン 23日 ロイター] - 米ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、接種間隔を長めに空けたほうが抗体レベルが総じて高まることが、英国の研究で分かった。ただ、1回目の接種後に抗体がいったん大きく減少する。
新型コロナワクチンは、2回接種すれば感染力が強いデルタ株にも依然有効だが、1回接種の場合は効果が下がるとされている。
今回の研究はオックスフォード大学が主導し、医療従事者503人を対象に実施された。
研究者らは「接種間隔を長めにした場合、デルタ株に対する中和抗体の水準は1回目接種後にあまり上昇せず、2回目接種時まで維持されなかった」と指摘。ただ「2回目接種後の中和抗体の水準は、接種間隔が短い場合に比べて2倍高かった」とした。
中和抗体は新型コロナに対する免疫獲得に重要と考えられているが、T細胞も同様に重要な役割を果たす。
今回の研究では、接種間隔が3─4週間と比較的短い場合と比べ、長めに設定した場合はT細胞が全体として1.6倍少なくなることが分かった。ただ、長期的な免疫記憶を支える「ヘルパーT細胞」の割合は、接種間隔が長いほうが高くなることが示された。
研究者らは、いずれの接種間隔の場合でも、抗体とT細胞の強い反応が見られたと強調した。
今回の研究結果は、デルタ株に対する防御効果を得るためには2回の接種が必要だが、2回目の接種時期を遅らせることで、短期的には効果が下がるものの、より長期にわたる免疫を得られる可能性があることを示している。
共同研究責任者は、8週間程度の間隔が適度ではないかとの見方を示した。
この記事に関連するニュース
-
「レプリコンワクチン」とは何か……科学的なしくみと、気になるウワサの真偽【薬学部教授が解説】
オールアバウト / 2025年2月3日 20時45分
-
COVID-19重症化メカニズムを解明
PR TIMES / 2025年1月24日 10時45分
-
食習慣でも、運動不足でもない…免疫学者が「これだけは避けて」と言う免疫力がヨボヨボになる生活習慣
プレジデントオンライン / 2025年1月21日 17時15分
-
「コロナワクチンで50万人が死亡」「日本で人体実験している」…反ワク派の主張を専門家と徹底検証した結果
プレジデントオンライン / 2025年1月18日 17時15分
-
インフルとコロナ患者の激増で発熱外来が大混雑…院内感染も
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 9時26分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください