午後3時のドルは114円前半で小動き、米経済指標を控え様子見
ロイター / 2021年12月23日 15時40分
[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(114.11/12円)からほぼ横ばいの114.16/18円で推移している。仲値にかけては実需の買いがみられ、一時114.22円まで上昇。その後は今晩発表される米経済指標を見極めたいとして様子見ムードが強まり、小動きが続いた。
市場関係者によると「時間外取引の米10年債利回りがほぼ横ばいの推移にとどまり、ドル/円は方向感を失った」(上田東短フォレックスの営業企画室長、阪井勇蔵氏)という。明日は米国をはじめ多くの国で休場となるため、積極的な取引は手控えられた。
今晩発表される米国の新規失業保険申請件数や11月の個人消費支出を控えて様子見ムードも強い。ロイター調査によると、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として注目する食品・エネルギーを除くコアPCE価格指数(デフレーター)は前年同月比4.5%上昇と、前月(4.1%上昇)から加速すると予想されている。
あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は「コアPCE価格指数が予想を上回れば金利上昇とドル買い要因となるが、米株価がどのように反応するかどうかが注目だ」と話している。
ユーロは対米ドル、対円で堅調に推移。ユーロ/ドルは1.1335/1.1339ドル、ユーロ/円は129.43/47円。ポンド/円は152.42/46円と、朝方から強含みで推移した。
前日の海外市場では、ユーロやポンドが上昇し、ドルや円は売り圧力が強まった。
株高でリスク選好の流れ強まる一方、天然ガス価格上昇によるインフレ懸念で金融引き締めの思惑から、ユーロやポンドが買われる側面もあった。東京市場に入ってもこの流れが継続した。
諸我氏は「目先は米国の利上げに焦点が当たりやすく、ユーロの上値は重い」とした上で、長い目でみればユーロは経常黒字圏であるほか、欧州連合(EU)復興基金の運営も順調であること、欧州中央銀行(ECB)も将来的にタカ派になる可能性もあるとみられ、徐々にユーロは上昇基調になっていく、との見方を示した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 114.16/18 1.1335/39 129.43/47
午前9時現在 114.12/14 1.1324/28 129.25/29
NY午後5時 114.11/12 1.1324/27 129.24/28
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