中国北京市、五輪控えコロナ封じ込めに躍起

１月２３日、中国国家衛生委員会（ＮＨＣ）は、北京冬季五輪開幕を約２週間後に控える北京市で２２日に９人の新型コロナウイルス国内感染者が確認されたと発表した。北京の検査会場で撮影（２０２２年　ロイター/Fabrizio Bensch）

［北京　２３日　ロイター］ - 中国国家衛生委員会（ＮＨＣ）は２３日、北京冬季五輪開幕を約２週間後に控える北京市で２２日に９人の新型コロナウイルス国内感染者が確認されたと発表した。同市は封じ込め対策を一段と強化した。

このうち６人の感染者が見つかった北京の豊台区は２３日に全住民を対象に核酸検査を行うと発表した。

当局は豊台区を含む「高リスク地域」の住民に対し、市外に移動しないよう要請。地元政府の報道官が明らかにした。

地元当局の２２日付の声明によると、北京市はまた、市民に対し、海外から宅配便など荷物を受け取ってから１４日以内にコロナ感染症のような症状を発症した場合に積極的に核酸検査を受けるよう求めた。

当局はこれまでに、市内の最初のオミクロン株感染例はカナダからの荷物によって持ち込まれた可能性があるとの見方を示唆している。

ＮＨＣによると、中国本土で２２日に報告されたコロナ新規感染者は５６人で、前日の６３人から減少した。このうち１９人は国内感染者で、前日の２３人を下回った。