EU外相、イスラエル「人道停戦」支持に近づく 見解になお相違
ロイター / 2023年10月24日 1時3分
欧州連合(EU)は23日にルクセンブルクで開いている外相理事会で、イスラエルとイスラム組織ハマスの「人道的停戦」を支持する方向に近づいた。2019年3月撮影(2023年 ロイター/Yves Herman)
Andrew Gray
[ブリュッセル 23日 ロイター] - 欧州連合(EU)は23日にルクセンブルクで開いている外相理事会で、イスラエルとイスラム組織ハマスの「人道的停戦」を支持する方向に近づいた。ただ戦闘がなお続く中、停戦を巡るEU域内の見解の相違は埋められていない。
国連のグテーレス事務総長は、ハマスが実効支配するガザ地区の住民に人道的支援を届けるための停戦を呼びかけており、欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は記者団に対し、これを支持すると表明。フランス、スペイン、オランダ、アイルランド、スロベニア、ルクセンブルクなども支持を表明している。
ボレル氏はその後、ガザ地区を巡る軍事作戦の一時停止は一時的な軍事活動の中断を意味し、本格的な停戦ほど野心的な要求ではないと指摘。この日の外相理事会で、ガザ地区の住民に対する緊急的な人道支援の実施を可能にするために、イスラエルとハマスの戦闘の一時停止が必要との見解が共有されたと述べた。
EU当局者は26─27日に開かれるEU首脳会議に向け、「人道的な一時停止」を呼びかける声明の草案を準備。ただ、一部の外相が難色を示すなど、EUは一枚岩ではない。
ドイツのベーアボック外相はドイツが現段階で人道的停戦を支持しない理由について、ハマスがイスラエルに対する攻撃を継続していることに言及。「イスラエルに対する大規模な攻撃が行われていることは誰もが知っている。(ハマスが実効支配する)ガザ地区からのテロ行為が続いている限り、人道的な大惨事を終わらせることはできない」と語った。
また、一部外相は一時停戦でイスラエルの自衛権が阻害される可能性があると指摘。オーストリアのシャレンベルク外相は「誰もが当然、暴力の応酬が終わることを望んでいる。ただ、イスラエルには自衛権がある」としたほか、チェコのリパフスキー外相は「テロ組織であるハマスが実行支配するガザ地区で、どのように停戦を成立させることができるのか」と疑問を呈した。
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