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新たな世界秩序必要、米に構築の能力なし=ロシア大統領府報道官

ロイター / 2023年10月24日 2時27分

ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は23日、「新しい世界秩序」の構築が必要とするバイデン米大統領の認識に同意するものの、米国が新たな秩序を構築する能力については懐疑的な考えを示した。2022年2月撮影。提供写真(2023年 ロイター/Sputnik/Sergey Guneev/Kremlin via REUTERS)

[モスクワ 23日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は23日、「新しい世界秩序」の構築が必要とするバイデン米大統領の認識に同意するものの、米国が新たな秩序を構築する能力については懐疑的な考えを示した。

バイデン大統領は20日、第2次世界大戦後50年間機能してきた秩序は「息切れ」しつつあり、新しい秩序が必要という見解を示した。さらに米国人が「大胆かつ自分自身に十分な自信を持てれば、かつてない方法で世界を結束させるチャンスがある」と語った。

ペスコフ報道官は記者団に対し、「世界統治の全てのメカニズムが1つの国家の手に集中することのない」新たな秩序の必要性について、ロシア政府は珍しいことにバイデン大統領と見解が一致していると述べた。

同時に、米国が新たな秩序を構築する能力があるという見方には賛同しないとし、米国の語る世界秩序とは「米国中心」であり、それは「将来的に存在することはない」と述べた。

ペスコフ報道官のコメントは、ウクライナの戦争やガザ危機を受け、ロシアが途上国と連携し、米国の「ヘゲモニー(覇権)」から解放された新たな世界を築こうとしている様子を浮き彫りにした。

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