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オランダ総選挙、極右が第1党の見通し 反移民・反EU

ロイター / 2023年11月23日 11時16分

 22日投開票されたオランダ総選挙は、反移民・反EUを掲げる極右のポピュリスト政治家、ウィルダース党首(写真)率いる自由党が第1党になる見通しだ。ハーグで撮影(2023年 ロイター/Yves Herman)

Bart H. Meijer Anthony Deutsch

[アムステルダム 22日 ロイター] - 22日投開票されたオランダ総選挙は、反移民・反欧州連合(EU)を掲げる極右のポピュリスト政治家、ウィルダース党首率いる自由党(PVV)が第1党になる見通しだ。

出口調査の結果によると、PVVは下院(定数150)の35議席を獲得し、労働党/グリーン・レフトの連合に10議席差をつける見通し。この差は予想を大幅に上回り、順位が変わる可能性は低いとみられる。出口調査は一般的に信頼性が高く、誤差は2議席程度とされる。

ウィルダース氏は勝利演説し「難民と移民の津波」に終止符を打つと宣言した。同氏は反移民感情を背景に支持を伸ばし、住宅不足の要因は難民申請者にあるなどと主張してきた。

また、反EUを明言し、新規加盟阻止などを訴えている。自国の防衛に武器が必要だとしてウクライナへの軍事支援を停止すべきとも繰り返し主張している。ただ、連立相手となる可能性のある政党はいずれもこうした考えを支持していない。

ルッテ首相の中道右派与党・自由民主国民党(VVD)は24議席で第3党となる見通し。

ウィルダース氏はVVDと新興政党「新社会契約(NSC)」との右派連立を目指すとみられている。3党の合計議席は79議席となる。ただ、VVDとNSCはウィルダース氏がモスクとコーランの禁止を目指すなど反イスラムの立場を取っていることから、同氏との連携に懸念を示しており、連立協議は難航する可能性がある。

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