英国防相、中国がロシアにウクライナ戦向け殺傷兵器供与と非難
ロイター / 2024年5月23日 9時50分
5月22日、 英国のシャップス国防相(写真)はロシアがウクライナとの戦争に使用する殺傷兵器を、中国が供与しているか、供与する態勢にあると非難した。ブリュッセルで2023年10月撮影(2024年 ロイター/Johanna Geron)
Andrew MacAskill
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国のシャップス国防相は22日、ロシアがウクライナとの戦争に使用する殺傷兵器を、中国が供与しているか、供与する態勢にあると非難した。
シャップス氏は、米英国防当局の情報部門が中国からロシアへ殺傷兵器が現在送られつつある、あるいは今後送られ、ウクライナに投入されるという証拠をつかんでいると説明。「これは重大な動きだと思う」と付け加えた。
こうした主張を裏付ける具体的な材料は示さなかったが、ロシアのウクライナ侵攻以降に中ロ間の貿易が64%も伸びていると指摘した上で「彼らは互いの背中をカバーし合っており、われわれはそれを懸念しなければならない。なぜなら戦争序盤に中国はロシアのプーチン大統領の『なだめ役』になりたいそぶりを見せていたからだ」と述べた。
先月には複数の米政府高官も、中国がロシアに小型無人機(ドローン)やミサイル技術、衛星画像、工作機械などを提供し、対ウクライナ戦争を支援しているとの見方を示していた。
シャップス氏は、長年にわたる「西側の臆病さ」がロシアや中国、イラン、北朝鮮を勇気づけ、国内の弾圧や対外的な強硬姿勢に向かわせていると強調し、今こそそうした現実を直視して北大西洋条約機構(NATO)全加盟国は防衛予算を国内総生産(GDP)比2.5%に引き上げる取り組みを始める必要があると訴えた。
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