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ロシア南部ベルゴロド州、国境周辺の立ち入り制限 緩衝地帯設定か

ロイター / 2024年7月23日 11時50分

 7月23日、ロシア南部ベルゴロド州は、ウクライナ軍の激しい攻撃を受けている国境周辺14地域への立ち入りを23日から制限する。写真はベルゴロド州のグラトコフ知事。同州で撮影(2024 ロイター)

[23日 ロイター] - ロシア南部ベルゴロド州は、ウクライナ軍の激しい攻撃を受けている国境周辺14地域への立ち入りを23日から制限する。国境に緩衝地帯を設けるロシア政府の戦略の一環とみられる。

インタファクス通信によると、ベルゴロド州のグラトコフ知事は「作戦の状況が極めて困難」な地域に制限を適用すると述べた。

大統領府はウクライナの攻撃からロシア領土を守り、攻撃が届かないよう地域や施設を保護するよう命じていた。

グラトコフ氏が先週に説明した制限によると、対象地域の外に検問所を設置し、公共交通機関が禁止されるほか、訪問希望者は事前に地元当局に通知する必要がある。

同氏は「厳しいルールの下、成人男性のみ立ち入りが認められる。軍用電子機器を装備した装甲車に乗り、防弾服とヘルメットを着用し、軍人か地元当局者が同伴することが条件だ」とした。

民間人の退避が行われているとは明言していないが、制限地域への女性と子どもの立ち入りは「容認できない」とし、全ての財産は厳重な警備の下に置かれると述べた。

ウクライナは国境に近いベルゴロド州の集落を中心にロシア南部国境地帯を砲弾やドローン(無人機)で連日攻撃している。ロシア軍は5月、同州からウクライナ北東部ハリコフ州への越境攻撃に乗り出し、複数の集落を制圧している。

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