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インド国債、海外勢の買いが加速 利下げ見通しなどで

ロイター / 2024年7月23日 11時57分

 7月22日、インド債券市場では、非居住者が制限なく購入できる枠組み「完全アクセス可能ルート(FAR)」の対象となっている国債の海外勢による買いがここ数日で加速した。写真はインドルピー紙幣。ムンバイで2013年6月撮影(2024 ロイター/Vivek Prakash)

Dharamraj Dhutia

[ムンバイ 22日 ロイター] - インド債券市場では、非居住者が制限なく購入できる枠組み「完全アクセス可能ルート(FAR)」の対象となっている国債の海外勢による買いがここ数日で加速した。財政再建や利下げ、好ましい需給動向が見込まれる中、インド国内債券の見通しが依然として良好なことが背景にある。

FARの対象債券は、大半がJPモルガンの新興国債券指数に組み入れられている。JPモルガンは6月28日、インド債の新興国債券指数組み入れを実際に開始した。

インド清算会社によると、海外勢はFARの対象となっている債券を、JPモルガンが指数への組み入れを発表した以降の10カ月間で1兆0300億ルピー(123億ドル)ほど買い越した。

過去7営業日では、海外勢はインド債を720億ルピーほど買い越し、買越額は前年同期の380億ルピーから拡大した。

スタンダード・チャータード銀行のインド金融市場責任者、パルル・ミッタル・シンハ氏は、良好な需給動向や抑制された国内インフレ、国内外で金利サイクルがピークに達したとの見方が、インド国債相場を下支えしていると説明した。

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