1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

シンガポールGIC、運用利回りが4年ぶりの低い伸び

ロイター / 2024年7月24日 8時41分

 シンガポールの政府系ファンドGICが24日発表した年次報告書によると、今年3月末までの年度の実質運用利回り(直近20年ベース)は年3.9%と前年度の4.6%を下回り、2020年度(2.7%)以来4年ぶりの低い伸びにとどまった。シンガポールで2023年7月撮影(2024年 ロイター/Edgar Su)

Yantoultra Ngui

[シンガポール 24日 ロイター] - シンガポールの政府系ファンドGICが24日発表した年次報告書によると、今年3月末までの年度の実質運用利回り(直近20年ベース)は年3.9%と前年度の4.6%を下回り、2020年度(2.7%)以来4年ぶりの低い伸びにとどまった。

GICは利回り下振れについて、直近20年の対象期間から04年度が外れたことが原因だと説明した。04年度は、株式がITバブル崩壊からの急激な戻り相場となり、運用成績を押し上げた。

ただGICは、より高い金利水準がより長く続いていることや、中国の不動産不況に伴うマクロ経済の逆風、地政学的緊張の高まりなどを挙げて、今後も投資収益は限定的になるとの見方を示した。

さらにとりわけ先進国で多くのリスク資産が割高化しているため、中期的な期待リターンはなお低く、リスク・リワードも悪化しているという。

一方リム・チョウ・キアット最高経営責任者(CEO)は米国についてロイターに、大統領選の結果にかかわらず投資機会があるとみているが、選挙結果が政策にどう反映されるか注視していく考えを表明。特に関税や通商規制は、世界経済の成長や物価情勢に影響すると付け加えた。

3月までの年度で運用資産全体に占める米国の比率は、前年度の38%から39%に上昇。英国とユーロ圏もそれぞれ4%から5%、9%から10%に上がった。

逆に日本は6%から4%に、日本以外のアジアは23%から22%に低下した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください