豪中銀改革案、一部修正の用意と財務相 野党の反対受け

８月２３日、オーストラリアのチャーマーズ財務相（写真）はオーストラリア準備銀行（中央銀行、ＲＢＡ）の改革案を巡り、一部修正する用意があるとの姿勢を示した。改革案は自由党を中心とする野党連合が反対している。２０２３年７月撮影（２０２４年　ロイター/Amit Dave）

Alasdair Pal

[シドニー ２３日 ロイター] - オーストラリアのチャーマーズ財務相は２３日、オーストラリア準備銀行（中央銀行、ＲＢＡ）の改革案を巡り、一部修正する用意があるとの姿勢を示した。改革案は自由党を中心とする野党連合が反対している。

改革案は昨年公表。現在の理事会を金融政策担当と、人事や財務などを担うガバナンス担当に分けることなどを提言した。

改革案によると、金融政策を担う理事会は６人の外部メンバーを含む９人で構成される。ただ野党側は、与党労働党が現政権に友好的な人物を任命するために利用する可能性があると難色を示している。

チャーマーズ財務相は、影の財務相であるアンガス・テイラー氏との協議の結果、現在のＲＢＡ理事会の外部メンバー６名全員を、本人が辞退しない限り、新設する金融政策理事会に移す用意があると述べた。

政府によるＲＢＡへの拒否権を撤廃し、緊急時にのみ行使できるようにする案については、修正する考えを示した。

理事会の構成に関する法案は７月１日に施行される予定だったが、野党の支持が得られず延期されている。チャーマーズ氏は、年内に議会を通過させ、来年早々に発効させたいと述べた。