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ECB、段階的な利下げ余地ある=ラトビア中銀総裁

ロイター / 2024年8月23日 14時25分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBにはおそらく年内さらに2回利下げする余地があるとの見方を示した。独フランクフルトのECB本部ビル、2018年3月撮影(2024年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBにはおそらく年内さらに2回利下げする余地があるとの見方を示した。インフレ率は政策当局が想定する下降軌道をおおむね維持していると指摘した。

米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれている経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」の合間、ロイターに述べた。

ECBは6月、4年9カ月ぶりに利下げに踏み切った。経済成長が低迷し賃金上昇圧力が緩和する中、来年にはインフレ率が目標の2%に低下するとみられ、市場は9月の追加利下げを予想する。

9月の利下げを支持するかとの質問に対し、カザークス氏は、インフレ率はECBが予想していた水準とほぼ一致しており、段階的な政策緩和の根拠は変わらないと回答。「おおむね予想のベースラインに沿っており、それは金利の緩やかな低下と合致している」と語った。

「6月の見通しでは年内にあと2回の利下げを想定しており、現時点でそれを実行しない理由は見当たらない」と述べた上で、9月に関しては、8月のインフレ統計が発表されECBの新たな見通しを検討した後で判断するとした。

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