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イスラエルとヒズボラ、攻撃の応酬激化 「新たな段階」示唆

ロイター / 2024年9月23日 9時17分

 イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラは22日にかけて互いを激しく攻撃した。写真は煙が上がるイスラエルとの国境に近いレバノンの様子。21日撮影(2024年 ロイター/Karamallah Daher)

Timour Azhari Muhammad Al Gebaly

[ベイルート/ハイファ(イスラエル) 22日 ロイター] - イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラは22日にかけて互いを激しく攻撃した。イスラエル軍はレバノン南部に空爆を行い、ヒズボラはイスラエル北部の軍事拠点に対するロケット弾攻撃を実施したと表明した。

ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム師は、先週ベイルートで殺害された同組織司令官の葬儀で、「われわれは新たな段階に入った。それは終わりのない報復の戦いだ」と語った。

一方、イスラエルのガラント国防相も、北部から避難した人々が安全に帰還できるまでヒズボラへの攻撃は継続されると表明した。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は、数日中に始まる次の戦闘段階への準備が十分整っていると述べたが、詳細には言及しなかった。

レバノンでは17日と18日にヒズボラの戦闘員らが利用していた多数の通信機器が相次いで爆発。イスラエルは関与を肯定も否定もしていないが、同国による攻撃とみられている。

イスラエルは19日にレバノンへの大規模な攻撃を開始。レバノン当局によると、ヒズボラ司令官を標的にした20日のベイルート南部空爆で45人が死亡した。

さらにイスラエル軍は、21日にヒズボラのロケット砲を含む約290の標的を攻撃したと発表した。

イスラエルは22日未明、多くの北部地域と占領するゴラン高原で学校を閉鎖し、集会を制限。軍によると、レバノンとイラクから複数のロケット弾やミサイルが発射されたが、ほとんどは防空システムによって迎撃されたという。

ただ、ハイファ市近郊の住宅が大きな被害を受けるなど、複数の建物が直撃を受けた。救助隊が負傷者の治療に当たったが、死者は報告されていない。

一方、ヒズボラは「イスラエルによるレバノンへの度重なる攻撃」に対抗し、イスラエルのラマト・ダビド空軍基地を数十発のミサイルで攻撃したと発表。イランに支援されたイラクの武装勢力もイスラエルにドローン(無人機)攻撃を仕掛けたと明らかにした。

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