ＴＳＭＣとサムスン電子、ＵＡＥに半導体工場建設検討＝ＷＳＪ

　半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）と韓国のサムスン電子は、今後数年以内にアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に半導体工場を建設する可能性について協議している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が複数の関係者の話として２２日に報じた。写真はＴＳＭＣのロゴ。台湾の新竹で５月撮影（２０２４年　ロイター/Ann Wang）

[２３日 ロイター] - 半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）と韓国のサムスン電子は、今後数年以内にアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に半導体工場を建設する可能性について協議している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が複数の関係者の話として２２日に報じた。

それによると、ＴＳＭＣの幹部が最近ＵＡＥを訪問し、台湾にある同社の先進的な施設に匹敵する複合施設の建設について話し合った。

サムスン電子も現地での大規模な半導体生産事業を検討しており、幹部が最近ＵＡＥを訪れて協議したという。

プロジェクトの規模は１０００億ドルを超える可能性があるというが、協議は初期段階で、技術面などの障害に直面するし実現しない可能性もある。

ＴＳＭＣは２３日付の発表文で「われわれは半導体産業の発展を促進する方法について建設的な議論に常に前向きだが、既存の世界的な拡張プロジェクトに引き続き注力しており、現時点で公表する新たな投資計画はない」とした。

サムスン電子はコメントを控えた。