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オーストリア大統領が第2党に組閣要請、極右との連立を各政党が拒絶

ロイター / 2024年10月23日 9時37分

 10月22日、オーストリアのファンデアベレン大統領は、ネハンマー首相(写真)に組閣を要請した。写真は15日、ウィーンで撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)

Francois Murphy

[ウィーン 22日 ロイター] - オーストリアのファンデアベレン大統領は22日、ネハンマー首相に組閣を要請した。

ネハンマー氏は9月29日の総選挙で第2党となった中道右派の国民党を率いる人物。初めて第1党に躍進した極右で親ロシア的な自由党が連立政権樹立に向けた取り組みを開始したものの、他の政党から連携を拒否された結果を踏まえた判断だ。

自由党の得票率は約29%で、単独で政権を担うことはできない。

ファンデアベレン氏は各党党首との会談や状況報告を経て、ネハンマー氏に第3党で中道左派の社会民主党との連立を協議するよう指示。「単独で統治したい政党は(得票率)50%のハードルを越えなければならない。10%や20%、30%では不十分だ」と語り、どの政党も自由党と連立したくないという異例の事態になった以上、第1党に組閣を求める慣例に従う必要はないと説明した。

これに対して自由党のキクル党首は、同党が統治に参加しないのは非民主的で、自分たちを除外する「負け組の連立政権」には反対すると強調した。

さらにフェイスブックで支持者らに「これはあなた方の顔を平手打ちするような動きだと感じる。しかし私は約束する。まだ最終的な結論は出ていないのだと」と述べ、連立協議の行方を見守るとともに、自由党の手は引き続き他の勢力に差し伸べられていると付け加えた。

富裕層課税や相続税の導入を訴える社会民主党と、国民党の間には政治思想上の大きな違いがあり、連立政権樹立に向けて今後そうした隔たりを埋めていかなければならない。しかも両党の議席数合計でも過半数をわずかに1議席上回るだけだ。

キクル氏は、安定した多数派形成のためには第3の勢力が必要だと訴えた。

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