9月の英インフレ鈍化、運輸部門などの大幅変動が要因=グリーン委員
ロイター / 2024年10月23日 11時6分
イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は22日、9月の英消費者物価(CPI)が大幅に鈍化したのは、変動の激しい構成要素によるものだと述べた。写真は7月3日、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)
David Milliken
[ワシントン 22日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は22日、9月の英消費者物価(CPI)が大幅に鈍化したのは、変動の激しい構成要素によるものだと述べた。
16日発表された9月CPIは前年同月比1.7%上昇と、前月の2.2%上昇から大幅に鈍化し、2021年4月以来の低い伸びとなった。航空運賃とガソリン価格の下落が主因。ロイターがまとめた市場予想は1.9%上昇だった。
CPIを受け、市場では中銀が来月、利下げを実施するとの観測が強まっている。
グリーン氏は、ワシントンで開催された国際通貨基金(IMF)年次総会に参加した際に行った討論会で「サービスインフレが最新の発表で最大のサプライズだった」と語った。「とはいえ、その最大の要因は変動しやすい宿泊施設や運輸部門であったため、私はその点をあまり重視しない」と述べた。
インフレ圧力は弱まりつつあるが、他の政策担当者が考えているほど速いペースではないとし、成長率は予想より強まる可能性も弱まる可能性もあると指摘。「ボラティリティーを発生させないという観点から、私は漸進的なアプローチを支持する傾向があると思う」と述べた。
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