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ガザは1950年代に逆戻り、戦闘で経済に打撃 国連指摘

ロイター / 2024年10月23日 11時50分

 10月22日、国連開発計画(UNDP)は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘でパレスチナ自治区ガザのほぼ全人口が貧困に陥り、医療や教育など生活水準の指標は70年後退したと指摘した。写真はイスラエルが攻撃した家々に集まるパレスチナの人々。ガザ北部のベイト・ラーヒヤーで20日撮影(2024 ロイター/Abdul Karim Farid )

Thomas Escritt

[ベルリン 22日 ロイター] - 国連開発計画(UNDP)は22日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘でパレスチナ自治区ガザのほぼ全人口が貧困に陥り、医療や教育など生活水準の指標は70年後退したと指摘した。戦争の社会経済的影響について報告書をまとめた。

UNDPの野口千歳氏は記者会見で、ガザとヨルダン川西岸の経済はイスラエルによる1年前のガザ侵攻開始時と比べ35%縮小したと指摘。

戦闘による混乱でガザの貧困率が100%に近づき、失業率が80%に達したことを示す指標もあるとした。

「パレスチナは前例のない後退を経験している」とし、「ガザの開発は70年後退し、1955年に逆戻りしている」と窮状を訴えた。

その上で、仮に国際援助が現在の水準を維持し、ガザと西岸地区に搬入されるとしても、経済生産が戦闘開始前の水準に戻るには少なくとも10年かかるとの見方を示した。

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