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ECB当局者、中立水準以下への利下げ巡り議論開始=関係筋

ロイター / 2024年10月23日 14時22分

関係筋によると、欧州中央銀行(ECB)の政策担当者らは、金利を中立水準以下に引き下げるべきかについて議論を開始した。ドイツ・フランクフルトのECB本部を7月撮影(2024年 ロイター/Jana Rodenbusch)

[23日 ロイター] - 関係筋によると、欧州中央銀行(ECB)の政策担当者らは、金利を中立水準以下に引き下げるべきかについて議論を開始した。

ECBは今年に入って利下げを進めているが、当局者はこれまでインフレ安定化に向け、景気を刺激も冷やしもしない中立金利が目標としてきた。

関係者はいかなる合意もかなり先になると強調したが、政策決定を巡る議論の大きな転換を示しており、最終的にECBが利下げを早めたり、現在の予想より大幅な引き下げを行う可能性もある。

ユーロ圏では経済が急速に悪化する中、インフレ率がECBの目標を下回るリスクが高まっている。

こうした中、ECBが利下げで後手に回っており、過度のインフレ鈍化を回避するために当初の想定より大幅な利下げが必要になるとの見方が少数ながら一部で浮上し、徐々に拡大している。

これらの当局者はECBが「会合ごと」の政策決定に関するガイダンスを見直し、下振れリスクを真剣に受け止めているというシグナルとして「制約的な政策金利」への言及を取り下げることも主張している。

議論について直接知る関係者は「中立では不十分だと思う」とし、「決定はまだかなり先だが、経済は2年間停滞しており、回復の兆しは見られない」と述べた。

このリスクについて最初に公に言及した当局者の一人がリトアニア中銀のシムカス総裁だ。同氏は今週、「ディスインフレが定着すれば、金利が中立水準よりも低くなる可能性がある」と述べた。

ECB報道官はコメントを控えた。

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