ノンバンクシステム監視、ツール改善が必要＝英中銀総裁

イングランド銀行（英中銀）のベイリー総裁は２２日、銀行システムに比べて透明性が低いノンバンクシステムの動向を把握する手法を改善する必要があると述べた。写真は会見するベイリー総裁。ロンドンで２３年撮影。（2024年 ロイター/HENRY NICHOLLS/Pool via REUTERS）

Michael S. Derby

[ニューヨーク ２２日 ロイター] - イングランド銀行（英中銀）のベイリー総裁は２２日、銀行システムに比べて透明性が低いノンバンクシステムの動向を把握する手法を改善する必要があると述べた。

ニューヨークで開催されたブルームバーグのイベントで、「ルール作りから監督に軸足を移す時点に到達しつつある」とし、ノンバンクシステムの取引追跡方法を改善すべきとの考えを示した。

また、規制当局がノンバンクに緊急流動性を提供する手段を改善する必要性にも言及した。

英中銀は今年、ノンバンクが過度なレバレッジを生み、金融安定リスクを生み出している恐れがあると指摘。英企業が調達する資金の半分は、伝統的な銀行ではなく金融市場やノンバンクからのものと推計されている。