ニデック、中間営業益は過去最高 7―9月期は円高で前期比横ばい

　１０月２３日　ニデックが２３日発表した２０２４年４―９月期連結営業利益（国際会計基準）は前年同期比４．９％増の１２１０億円となり、会社予想の１１５０億円を上回った。写真はニデックのロゴで、２０１８年７月に撮影（２０２４年　ロイター／Kim Kyung-Hoon）

Ritsuko Shimizu

［東京　２３日　ロイター］ - ニデックが２３日発表した２０２４年４―９月期連結営業利益（国際会計基準）は前年同期比４．９％増の１２１０億円で、過去最高となった。ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）用モーターの需要増やＡＩ（人工知能）サーバー向け水冷モジュールの付加価値化により精密小型モーター部門が伸長し、会社予想の１１５０億円を上回った。

連結売上高は前年同期比１１．８％増の１兆２９３８億円、急速な円高が進行したことに伴う為替差損約２７３億円を計上した影響などもあり、純利益は同２８．５％減の７５５億円となった。

７―９月期の売上高は前四半期比０．４％減の６４５６億円、営業利益は６０６億円で同０．６％増とほぼ横ばいだった。急速な円高進行により売上高で約１０４億円、営業利益で約７億円の減益要因となったことが影響した。７―９月期は１ドル＝１４９．３８円で４―６月期比約４％の円高、１ユーロ＝１６４．０１円で約２％の円高だった。

２５年３月期の連結営業利益見通しは２４００億円（前年比４８．３％増）の見通しを据え置いた。想定為替レートは１ドル＝１４５円、１ユーロ＝１５５円。ＩＢＥＳがまとめたアナリスト２０人の予想平均値は２４４７億円で、会社予想と同水準になっている。

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