日経平均は3日続落、一時3万8000円割れ 日米の決算など控え調整継続
ロイター / 2024年10月23日 15時26分
10月23日 大引けの日経平均は、前営業日比307円10銭安の3万8104円86銭と、3日続落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Hiroko Hamada
[東京 23日 ロイター] - 大引けの日経平均は、前営業日比307円10銭安の3万8104円86銭と、3日続落して取引を終えた。国内政治の不透明感や、これから本格化する日米の企業決算をにらんでポジション調整の売りが出た。後場には一時400円超安となり、節目の3万8000円を割り込む場面があった。
日経平均は前営業日比14円安と小幅安でスタート。朝方はプラス圏とマイナス圏を行ったり来たりするなど方向感の乏しい動きとなった。後場に入ると、特段の悪材料が出たわけではないが売りが強まり、一時424円安の3万7987円62銭まで下落した。下げ一服後は3万8000円台を軸にもみ合いとなった。物色動向としては、為替の円安基調を受けて自動車株がしっかりだった。為替相場ではドルが152円台に乗せ、7月31日以来の高値圏で推移した。
ただ、円安が相場全体を押し上げる要因にはなっておらず、「円安進行を受けて次の日銀会合で植田和男総裁がけん制発言をする可能性もあり、積極的に買いづらい」(国内証券・ストラテジスト)との見方が聞かれた。
市場では「きょうから米国では主要ハイテク企業の決算発表が相次ぐほか、国内でも製造業企業の決算が本格化し、イベント前のポジション調整の売りが中心のようだ」(GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏)との声が聞かれた。目先の日本株については、衆院選が終わるまでは相場の方向感は出づらく、「特定のセクターが買われるというよりは、個別物色が中心になるのではないか」(池田氏)という。
TOPIXは0.55%安の2636.96ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.55%安の1356.98ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆5155億2900万円だった。東証33業種では、輸送用機器、食料品、不動産など4業種が値上がり。サービス、海運、銀行など29業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.76%安の604.09ポイントと、続落した。
個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングは1%超安、ソフトバンクグループが小幅安だった。コニカミノルタは11%超高と大幅上昇。アクティビスト(物言う投資家)による大量保有が明らかになり、株主還元拡充や経営改善への思惑で買いが先行した。
主力のトヨタ自動車は2%超高で堅調。SUBARU、ホンダもそれぞれ2%超高だった。
きょうプライム市場に新規上場した東京メトロは、公開価格を35.8%上回る1630円で初値を付け、一時1768円まで上昇。1739円で取引を終えた。
プライム市場の騰落数は、値上がり260銘柄(15%)に対し、値下がりが1351銘柄(82%)、変わらずが34銘柄(2%)だった。
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