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NY外為市場=ドル上昇、3カ月ぶりに153円台 金融政策の差を意識

ロイター / 2024年10月24日 6時2分

ニューヨーク外為市場では、ドルが約3カ月ぶりに153円台に乗せた。2013年2月撮影(2024年 ロイター/Shohei Miyano)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが約3カ月ぶりに153円台に乗せた。米経済が堅調に推移する中、主要中央銀行の金融政策の違いが意識され、ドル高につながっている。 

ドルは対円で一時153.18円と、日銀が政策金利を2007年以来の高水準に引き上げた7月31日以来の高値を付けた。終盤の取引では0.99%高の152.56円。

27日投開票の衆院選について、世論調査では自民党が公明党との連立で過半数を失う可能性が示唆されている。過半数を失えば日銀の政策運営が複雑化する可能性がある。 

米国では堅調な経済指標の発表が続く中、連邦準備理事会(FRB)による積極的な利下げ観測が後退。米国債利回りの上昇がドル支援要因となる中、ドルは過去18営業日中16日で上昇する見通し。  

FRBがこの日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、ほぼ全ての地区で経済活動は横ばいとなった一方、2地区が緩やかな成長を報告した。インフレ圧力は引き続き緩和し、物価は大半の地区でわずかまたは緩やかなペースで上昇したとした。 

CMEフェドウオッチによると、FRBが11月の会合で0.25%ポイントの利下げを決定する確率は88.9%。金利が据え置かれる確率は11.1%。1カ月前は、少なくとも0.25%ポイントの利下げが決定されるとの見方が完全に織り込まれていたほか、0.50%ポイントの利下げが決定される確率は53%だった。    

来月に迫った米大統領選も為替相場に影響を及ぼし始めている。このところ共和党候補のトランプ前大統領の勝利を予想する見方が市場で強まっており、関税などインフレにつながる政策が再び実施される可能性に対する警戒感が高まっている。

コンベラ(ロンドン)のリード為替ストラテジスト、ジョージ・ベッシー氏は「短期的にドル高バイアスが続く可能性が高いが、これからはトランプ氏への対応(ヘッジ)が要因になる」との見方を示した。 

主要通貨に対するドル指数は104.57と、7月30日以来の高値を更新。終盤の取引では0.32%高の104.43。

ユーロ/ドルは0.18%安の1.0778ドル。一時1.076ドルと、7月3日以来の安値を付けた。    

英ポンド/ドルは0.49%安の1.2919ドル。   

ドル/円 NY終値 152.75/152.77

始値 152.82

高値 153.18

安値 152.48

ユーロ/ドル NY終値 1.0781/1.0784

始値 1.0776

高値 1.0786

安値 1.0762

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