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米テスラ、25年出荷2─3割増を予想 株価11%急伸

ロイター / 2024年10月24日 7時49分

米電気自動車(EV)大手テスラが23日発表した第3・四半期決算は、売上高が251億8000万ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の253億7000万ドルを下回った。7月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)

Akash Sriram Abhirup Roy

[23日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は23日、来年の納車台数の伸びが20─30%になるとの見通しを示した。これを受け、株価は時間外取引で11%急伸した。

同社がこの日発表した第3・四半期決算は中核事業のEV生産・販売が改善していることを示し、投資家の間で自動運転タクシーを含む新モデルの生産時期を巡る懸念が和らいだ。

同四半期の利益が市場予想を大幅に上回ったほか、今年の納車台数が「若干増加」し、昨年の180万台を上回るとの見通しも市場で好意的に受け止められた。

同社株は決算会見中に11%上昇し、時価総額は約700億ドル増加した。

第3・四半期の調整後1株当たり利益は0.72ドルと、予想平均の0.58ドルを上回った。

売上高は251億8000万ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想の253億7000万ドル、前年同期は233億5000万ドルだった。

利益率は19.8%で、アナリスト予想の17.3%を上回った。ロイターの算出によると、自動車販売の利益率(規制クレジットを除く)は17.05%と、前期の14.6%から改善。ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想は14.9%だった。

車両1台当たりのコストが過去最低の約3万5100ドルに低下し、利益率を押し上げた。

テスラは声明で「第3・四半期は前四半期比、前年同期比ともに車両納入台数が増加し、好調な結果となった。第3・四半期の販売台数は過去最高だった」とした。

また「マクロ経済の逆風が続き、他社がEV投資を縮小する中でも、当社は自動車・エネルギー製品ラインナップの拡大、コスト削減、人工知能(AI)プロジェクトと生産能力への重要な投資に引き続き注力している」と述べた。

インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、トーマス・モンテイロ氏は「全体的に数字が改善したことは、昨年から株価パフォーマンスの大きな課題になっていた価格対生産コストについて、同社がようやく最適なバランスを見いだした可能性があることを示唆している」と語った。

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