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午前の日経平均は反発、米株高が支援 一時400円高

ロイター / 2024年12月23日 12時2分

 12月23日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比341円69銭高の3万9043円59銭と反発した。 2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Noriyuki Hirata

[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比341円69銭高の3万9043円59銭と反発した。前週末の米国市場で利下げペース鈍化への過度な警戒感が後退して株高となったことを受けて、日経平均への寄与度の高い国内の半導体関連株が総じて堅調だった。一時400円高に上値を伸ばした。

日経平均は338円高で寄り付き、一時400円高の3万9102円05銭に上値を伸ばした。半導体関連株やハイテク株が総じて堅調に推移。ドル/円が朝方に比べ円安方向に振れた場面では、自動車など輸出関連株の一角も上げ幅を拡大した。

市場では「米国のインフレも落ち着いているし、日本株は底堅さが確認され、前向きな評価が戻ってきているようだ」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との声が聞かれた。12月米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米国の利下げペース鈍化が意識されて米株安となった局面でも、日本株の下げは限られたとの受け止めがある。

一方、積極的に上値を追う材料はないとして、前営業日までの6日続落からの自律反発の範囲を出ないとの見方もある。心理的節目の3万9000円から上方では利益確定売りが出やすいとされ、ドル/円の円安寄りの動きが一服すると、前引けにかけて上値の重さも意識された。

前週末に米国で発表された11月の米個人消費支出(PCE)価格指数は市場予想を下回り、前月比の伸びは10月から鈍化。利下げペース鈍化への過度な警戒感が後退した。 TOPIXは0.74%高の2721.86ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆8214億1700万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガスや輸送用機器、サービスなど29業種、値下がりは海運や鉄鋼、空運など4業種だった。 アドバンテストが大幅高だったほか、トヨタ自動車、リクルートホールディングスがしっかり。一方、ダイキン工業やアステラス製薬、バンダイナムコHLDGは軟調だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1131銘柄(68%)、値下がりは460銘柄(28%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。

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