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ユーロ圏総合PMI4月速報、13.5に急低下 経済活動がほぼ停止

ロイター / 2020年4月23日 19時14分

[ロンドン 23日 ロイター] - IHSマークイットが発表したユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)によると、4月のユーロ圏の経済活動はほぼ停止したことが明らかになった。新型コロナウイルス感染拡大抑制に向け、世界各国がロックダウン(都市封鎖)などに踏み切ったことが背景。

PMI速報値は13.5に急低下し、1998年の統計開始以来の最低水準を記録。ロイターがまとめた市場予測も大幅に下回った。最も低い予想が18.0だった。

3月の総合PMI改定値は29.7。同指数は50が好不況の節目を示している。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「4月のユーロ圏経済は、かつてないほどの打撃を受けた。その度合いは多くのエコノミストの予想をはるかに超えていた」と指摘した。

同氏によると、PMIからはユーロ圏経済が第1・四半期に7.5%のマイナス成長になると予想される。

需要はほとんど干上がり、人員がかつてないペースで削減されたほか、値下げ幅も統計開始以来の大きさとなった。その結果、先行きへの楽観的見方も統計開始以来で最低となり、将来の生産に関するサブ指数は過去最低の34.5だった。

サービス部門のPMI速報値は前月の26.4(改定値)から11.7に低下し、統計開始以来最も低い水準となった。飲食店や娯楽施設の閉鎖、移動制限などが響いた。新規事業の指数も前月の24.0から11.6に落ち込み、過去最低となった。

製造業PMI速報値も3月の44.5から33.6に低下し、過去最低を更新。生産高の指数は18.4となり、3月の38.5の半分以下に落ち込んだ。雇用の指数は3月の44.3から35.7に低下、2009年4月以来の低水準を付けた。

ウィリアムソン氏は「需要低迷が長期化しているため、雇用喪失のペースはさらに加速する可能性があり、感染拡大抑制に伴う経済コストがさらに増大する新たな懸念が生じる」と述べた。

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