中国、ＷＨＯに追加で3000万ドル寄付へ 新型コロナ対策

　４月２３日、中国政府は、世界保健機関（ＷＨＯ）に追加で３０００万ドルを寄付すると表明した。写真はジュネーブで１月３０日撮影（２０２０年　ロイター/Denis Balibouse）

［北京　２３日　ロイター］ - 中国政府は２３日、世界保健機関（ＷＨＯ）に追加で３０００万ドルを寄付すると表明した。

ＷＨＯは新型コロナウイルス対策費として１０億ドルを超える資金拠出を求めている。

トランプ米大統領は先週、ＷＨＯが新型コロナに関する中国の「偽情報」を広めたとして、ＷＨＯへの資金拠出を一時停止すると表明した。

中国外務省の華春瑩報道官はツイッターに「この重要な時期にＷＨＯを支援することは、多国間主義と世界の団結を支持することを意味する」と投稿。特に途上国の医療体制を強化するために、世界の新型コロナ対策に寄付をすると述べた。

同報道官によると、中国は３月１１日にＷＨＯに２０００万ドルを寄付している。

ＷＨＯのテドロス事務局長は２２日、トランプ政権が資金拠出停止を巡る決定を再考することを望むと表明した。

米国の昨年のＷＨＯへの拠出は４億ドル以上で、ＷＨＯ予算の約１５％を占めた。