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アジア株式市場サマリー:引け(23日)

ロイター / 2020年4月23日 20時11分

[23日 ロイター] - 東南アジア株式市場は大半が上昇して引けた。追加支援策への期待感を背景に米国で株価が上昇したことや原油価格の反発を受け、リスク選好意欲が改善した。

バンコク市場のSET指数が域内で最も上昇し、0.85%高。エネルギー株が高かった。

ホーチミン市場のVN指数は0.65%高。エネルギー株が相場を押し上げペトロベトナム・ガス は2.5%高。

ジャカルタ市場の総合株価指数は0.57%高。消費関連株が支援した。

一方、シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は0.30%安。

中国株式市場は小反落。新型コロナウイルスの感染拡大に起因する景気不透明感の高まりが重しとなった。

金融株<.CSI300FS>が0.3%安、生活必需品株<.CSI000912>は0.3%高。不動産株<.CSI000952>とヘルスケア株<.CSI300HC>は横ばいだった。

原油先物の急落を受けて、中国銀行<601988.SS>と中国交通銀行<3328.HK>は、原油先物投資商品への新規の投資を停止すると発表した。証券会社UOBカイ・ヒアンの機関投資家担当ディレクター、スティーブン・ルン氏は、原油先物の投資商品の損失は相当規模とみられるが、銀行とその顧客が損失を抱えることになるのかどうかは不透明と述べた。

香港株式市場は続伸。原油価格が史上最安値から切り返したことを好感した他市場の上昇に連れ高となった。

シドニー株式市場は、ほぼ横ばいで引けた。輸出が急増したにもかかわらず、購買担当者景況指数(PMI)の悪化が重しとなった。ヘルスケア関連株や金融株が下落し、鉱業株の上げを打ち消した。

S&P/ASX200指数は一時は1.2%高となった。

ただ、製造業・非製造業を合わせたオーストラリアの4月の複合PMIが22.4(前月は40.7)と過去最低となったことを受け、上げ幅を縮小した。

中国向け鉄鉱石や、香港・英国向けの金の出荷が増加したことを背景に、3月の輸出は29%拡大した。[nL3N2CB0P9]

金融株指数<.AXFJ>は0.5%安。4大銀行は全て下落した。

ヘルスケア関連株<.AXHJ>は2%安。

一方、金相場が急伸したことや鉄鉱石価格の大幅反発で鉱業株指数<.AXMM>は2.7%高。産金株指数<.AXGD>は4.3%高となった。

ソウル株式市場は続伸して引けた。韓国経済指標の悪化にもかかわらず、原油価格が反発したことや、米国の景気刺激策への期待感が投資家心理を支援した。

外国人投資家は352億ウォン(約2866万ドル)相当の売り越し。

キウム証券のアナリストは、米原油価格がアジア市場で15%近く急伸したため、株高となったと見ていた。

半導体大手SKハイニックス<000660.KS>は1.55%安。同社は23日、半導体需要は引き続き大きく変動しやすく、世界的な移動制限が長引けば、生産や売り上げ、製品開発が混乱する可能性があると警告した。[nL3N2CB0ID]

現代自動車は0.22%安。同社の1ー3月期の純利益は44%減少し、第1四半期としては10年ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大で自動車需要は世界的に打撃を受けている。[nL3N2CB1QD]

出来高は6億6209万株。取引された901銘柄のうち、上昇は675銘柄。

(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

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