「コロナ対応ミス隠し」にＷＨＯ利用、米民主がトランプ氏批判

米下院の民主党議員らは、トランプ政権の世界保健機関（ＷＨＯ）への姿勢を批判した上で、同機関への資金拠出を直ちに再開するよう要求した。２２日撮影（２０２０年　ロイター/JONATHAN ERNST）

［ワシントン　２３日　ロイター］ - 米下院の民主党議員らは、トランプ政権の世界保健機関（ＷＨＯ）への姿勢を批判した上で、同機関への資金拠出を直ちに再開するよう要求した。

トランプ大統領は新型コロナウイルスを巡るＷＨＯの対応が「中国寄り」だとして、同機関への資金拠出を停止すると発表している。

下院外交委員会のメンバーらは大統領宛ての書簡の中で「こうした政策は非常に誤ったもので、新型コロナを巡る政権の対応ミスから世間の関心をそらすための煙幕としてＷＨＯを利用している」と指摘した。

ＷＨＯのテドロス事務局長は２２日、トランプ政権が拠出停止の決定を再考することを望むとし、現在の焦点は新型コロナのパンデミック（世界的大流行）の終息と救命だと表明した。