NY市場サマリー(23日)=ドルが対ユーロで小幅に上昇、米原油先物は大幅続伸
ロイター / 2020年4月24日 6時49分
[23日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで小幅に上昇した。欧州連合(EU)はこの日開かれたビデオ会議で新型コロナウイルス流行を受けた共同基金について協議したが、詳細について合意できずに終了した。
メルケル独首相は、最大2兆ユーロ規模の大規模な経済対策を支持することに前向きだと述べたが、決定前に使途を確認したいとの考えを示した。
一方、マクロン仏大統領は、新型コロナによる被害が最も大きい国々には融資ではなく補助金が必要だと訴えた。マクロン氏によると、経済支援策の規模や方策を巡る意見の相違は続いているという。
テンパスのシニア外為トレーダー、フアン・ペレス氏は、欧州の経済対策を巡る不透明感がユーロの重しになっていると指摘した。
ユーロは対ドル
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米金融・債券市場では長期債利回りが小幅に低下した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)下で米経済がいつ再開されるのかが焦点となっており、この日発表された新規失業保険申請件数の影響は限られた。
指標10年債利回り
米労働省が23日発表した18日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は442万7000件と、前週から81万件減少したものの高水準を維持し、過去5週間の申請件数は約2650万件となった。
TDセキュリティーズのグローバル金利戦略部門責任者、プリヤ・ミスラ氏は、新型コロナ流行が広範な経済崩壊をもたらしているが、投資家は経済再開に向けた当局による措置に一段と注目していると指摘。「市場は現時点であらゆる軟調な指標を織り込んでいる。散々たる第2・四半期から第3─第4・四半期の見通しに目を向けている」と述べた。
米下院は中小企業や病院への資金支援などを含む4840億ドルの新型コロナ追加対策法案を23日に可決する見込み。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 米国株式市場は一部主要指数が小幅安で終了した。米ギリアド・サイエンシズ
主要3指数は一時1%超上昇したが、その後値を下げてダウ工業株30種<.DJI>以外はマイナス圏で取引を終えた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が、ギリアドの新型コロナ感染症治験薬の初期臨床試験が失敗に終わったと報じたことを受けた。
ギリアドは治験について、早期に終了したもので結果は不確定だと述べた。
マトリックス・アセット・アドバイザーズの最高投資責任者、デービッド・カッツ氏は「先週時点の期待は、ギリアドが死の恐怖をなくし、早期回復を実現してくれるというものだった。その公算が昨日より低下したとすれば、市場が売りに転じたのは完全に妥当だ」と述べた。
序盤の株価は上昇。米労働省がこの日発表した18日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は442万7000件と、前週から81万件減少したものの高水準を維持し、過去5週間の申請件数は約2650万件となった。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた米政府の追加支援策が引き続き好感され、続伸した。
米議会上院は21日、新型コロナの拡大で打撃を受けた中小企業への追加支援策を可決。追加支援策は総額4840億ドルに上り、下院も23日に可決する見通し。インフレヘッジとしての金の需要は根強く、この日の金相場は底堅く推移した。
急落していた原油相場が上昇に転じ、商品相場全般に戻り基調が広がっている。さらに、米労働省が朝方発表した1週間の新規失業保険申請は442万7000件で、深刻な雇用減少が続いていることも、安全資産の金にとっては支援材料となった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東情勢の先行きに警戒感が広がる中、大幅続伸した。
トランプ米大統領は22日、「イランの軍艦が米国の船に嫌がらせをすれば、すべて砲撃し破壊してよいと海軍に指示した」とツイッターに投稿した。産油国が集まる中東で軍事的緊張が高まれば原油供給に支障が出るとの見方が広がり、先物に買いが膨らんだ。
このところの歴史的な原油安を受け、採算が取れなくなった米シェール業者などが減産を加速させるとの思惑も相場を押し上げた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、中国など一部の国や地域で経済活動再開の動きが進んでいることも支援材料となった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 107.58/107.61
始値 107.54
高値 108.03
安値 107.35
ユーロ/ドル NY終値 1.0776/1.0780
始値 1.0773
高値 1.0846
安値 1.0762
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 120*17.00 1.1809%
前営業日終値 119*14.00 1.2200%
10年債(指標銘柄) 17時05分 108*17.00 0.6031%
前営業日終値 108*12.00 0.6190%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*20.25 0.3705%
前営業日終値 100*21.25 0.3640%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*09.50 0.2211%
前営業日終値 100*10.13 0.2110%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 23515.26 +39.44 +0.17 <.DJI>
前営業日終値 23475.82
ナスダック総合 8494.75 -0.63 -0.01 <.IXIC>
前営業日終値 8495.38
S&P総合500種 2797.80 -1.51 -0.05 <.SPX>
前営業日終値 2799.31
COMEX金 6月限 1745.4 +7.1
前営業日終値 1738.3
COMEX銀 5月限 1535.7 +2.2
前営業日終値 1533.5
北海ブレント 6月限 21.33 +0.96
前営業日終値 20.37
米WTI先物 6月限 16.50 +2.72
前営業日終値 13.78
CRB商品指数 113.4902 +2.3809 <.TRCCRB>
前営業日終値 111.1093
この記事に関連するニュース
-
NY市場サマリー(18日)株大幅安、ドル上昇・長短金利差拡大
ロイター / 2024年7月19日 7時19分
-
NY市場サマリー(11日)ナスダック急落、円が一時157円台に急騰、利回り低下
ロイター / 2024年7月12日 7時7分
-
NY市場サマリー(8日)S&P・ナスダックが連日最高値、ユーロ下落、利回りまちまち
ロイター / 2024年7月9日 7時24分
-
NY市場サマリー(3日)円対ドルで38年ぶり安値、S&P・ナスダック最高値
ロイター / 2024年7月4日 7時15分
-
NY市場サマリー(27日)ドル弱含み、利回り低下 株小動き インフレ指標待ち
ロイター / 2024年6月28日 6時58分
ランキング
-
1コメが品薄、価格が高騰 米穀店や飲食店直撃「ここまでとは」
産経ニュース / 2024年7月21日 17時41分
-
2システム障害、世界で余波続く=欠航、1400便超
時事通信 / 2024年7月21日 22時45分
-
3ウィンドウズ障害、便乗したフィッシング詐欺のリスク高まる…復旧名目に偽メール・偽ホームページ
読売新聞 / 2024年7月22日 0時0分
-
4円安は終わり?円高反転4つの理由。どうなる日経平均?
トウシル / 2024年7月22日 8時0分
-
5なぜユニクロは「着なくなった服」を集めるのか…「服屋として何ができるのか」柳井正氏がたどり着いた答え
プレジデントオンライン / 2024年7月22日 9時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)