米テスラ、新型モデル発売前倒しへ 株価急伸 四半期は減収減益
ロイター / 2024年4月24日 7時39分
Hyunjoo Jin Akash Sriram
[23日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは23日、新型モデルの発売を前倒しすると発表した。これを受け、株価は引け後の時間外取引で11%近く上昇した。
詳細はほとんど明らかにしなかったが、2025年後半までに投入するという。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は次世代低価格EV「モデル2」を25年後半に発売する目標を1月に設定していたが、この日言及した新型モデルはこれとは別の製品とみられる。
ロイターは今月上旬、事情に詳しい複数の関係者の話として、テスラがモデル2の開発を中止したと報じた。モデル2は販売価格を約2万5000ドルに抑え、テスラが大衆向け自動車メーカーへと成長する原動力になると期待されていた。
テスラは新型モデルの目標価格には言及しなかった。
新型モデルは現在の製造ラインで製造され、現在のプラットフォームと次世代プラットフォームの要素が採用されるという。
提出資料で「当社は従来から伝えてきた2025年後半の生産開始を前に新型モデルの発売を加速させるため、将来の車両ラインアップをアップデートした」と指摘。「今回のアップデートにより、コスト削減は従来想定ほどではないかもしれないが、不確実な時期に設備投資効率がより高い方法で慎重に車両生産を増やすことができる」とした。
また「多くの自動車メーカーがEVよりもハイブリッド車を優先しているため、世界のEV販売は引き続き圧力にさらされている」とした。
完全自動運転車「ロボタクシー」についても言及したが、発売時期は明らかにしなかった。
ロイターは今月上旬、テスラがモデル2向けに開発していたプラットフォームでロボタクシーの開発を続ける計画だと報じていた。
この日発表した第1・四半期決算(3月まで)は売上高が213億ドルと前年同期の233億3000万ドルから減少。LSEGがまとめた市場予想は221億5000万ドルだった。世界的な需要鈍化と競争激化で納車台数が減少した。
減収となるのは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により生産と納車が妨げられた20年第2・四半期以来。
純利益は11億3000万ドル。前年同期は25億1000万ドルだった。
マホニー・アセット・マネジメントのチーフ、ケン・マホニー氏は「最悪の事態はすでに織り込み済みで、再び売り上げを伸ばすための何らかの方向転換が期待されているようだ」と語った。
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