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ミサイル推進剤の原料積載船、中国からイランへ航行=英FT

ロイター / 2025年1月23日 10時30分

[ワシントン 22日 ロイター] - ミサイル推進剤の原料を積んだイランの貨物船2隻が今後数週間のうちに中国からイランに向けて航行すると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が22日、西側2カ国の安全保障当局者からの情報として報じた。

この2隻はすでに米国の制裁下にあり、報じられた取引に関係する中国企業はイランの兵器開発抑制を目的とした米制裁の対象となる可能性がある。

FTによると、2隻はミサイルの固体推進剤の主原料である過塩素酸アンモニウムの生産に使われる過塩素酸ナトリウムを1000トン以上運搬するとみられている。

過塩素酸アンモニウムは、自主的に核拡散防止を目指す国際機関であるミサイル技術輸出管理レジームによって規制されている化学物質の一つ。

FTによると、運搬される過塩素酸ナトリウムで、イランの中距離ミサイル260発分の推進剤を作るのに十分な量の過塩素酸アンモニウムの生産が可能という。

過塩素酸ナトリウムはイランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊(IRGC)」に輸送されるという。

FTは中国当局がこれらの貨物輸送について認識しているかどうかは分からないと伝えた。

在米中国大使館の報道官は、FTが報じた状況について把握していないと述べた。

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