トランプ氏、駐ＥＵ大使に元レストランＣＥＯを指名 1次政権では労働長官辞退

　１月２２日、トランプ米大統領は、駐欧州連合（ＥＵ）大使に元ＣＫＥレストラン最高経営責任者（ＣＥＯ）のアンドリュー・パズダー氏（写真）を指名すると発表した。写真は米メリーランド州ナショナル・ハーバーで２０２３年３月撮影（２０２５　ロイター／Sarah Silbiger）

Kanishka Singh　Ryan Patrick Jones

[ワシントン ２２日 ロイター] - トランプ米大統領は２２日、駐欧州連合（ＥＵ）大使に元ＣＫＥレストラン最高経営責任者（ＣＥＯ）のアンドリュー・パズダー氏を指名すると発表した。トランプ氏は２１日にＥＵからの輸入品に関税を課すと警告したばかり。

パズダー氏は第１次トランプ政権時に労働長官に指名されたが、家政婦に不法移民を雇用していた問題などが発覚したのを受けて議会上院の承認を得られない可能性があるとして辞退した。同氏は２０００―１７年にハンバーガー店「ハーディーズ」や「カールスジュニア」などをフランチャイズ展開するＣＫＥレストランのＣＥＯを務めた。

トランプ氏は今月２１日、ＥＵに対する貿易赤字を問題視して「ＥＵはわが国にとって非常に、非常に悪い存在だ」と非難し、「だから関税をかけることになる。公正さを手に入れるために（中略）それが唯一の方法だ」と訴えていた。トランプ氏は他にメキシコ、カナダ、中国に対しても関税をかけると脅している。

トランプ氏は、パズダー氏の指名に関して「この重要な地域（ＥＵ）でわが国の利益を代表する素晴らしい仕事をしてくれるだろう」とコメントした。