午前の日経平均は続伸、米ハイテク株高好感 AI投資への期待継続
ロイター / 2025年1月23日 12時24分
1月23日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比183円86銭高の3万9830円11銭と続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で昨年12月撮影(2025 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Noriyuki Hirata
[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比183円86銭高の3万9830円11銭と続伸した。ソフトバンクグループなどによる米国での巨額なAI(人工知能)インフラ投資計画への期待感が継続。米国市場でのハイテク株高を好感し、関連株の一角が買われて指数を押し上げた。
日経平均は163円高で寄り付いた後、一時252円高の3万9898円65銭に上値を伸ばした。ソフトバンクグループが引き続き大幅高となった。データセンター向け電力需要への思惑からフジクラなど電線株が引き続き買われたほか、三菱重工業など発電関連ビジネスを手掛ける銘柄も物色された。
一方、東証プライム市場の値上がり銘柄は値下がり銘柄より少なく、市場では「物色に偏りがあり、局地的な動きとなっていることには注意が必要」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声があった。
トランプ米大統領の高関税政策への警戒感が根強い中、米テレビでの発言機会が意識されて中盤以降に伸び悩んだ。前引けにかけては「懸念されたような発言はなさそうだ」(国内証券のアナリスト)との見方が聞かれた。 TOPIXは0.35%高の2746.82ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆4323億6100万円だった。東証33業種では、値上がりはその他製品やパルプ・紙、情報・通信など17業種、値下がりは電気・ガスや食料品、医薬品など16業種だった。 古河電気工業や任天堂が昨年来高値を更新。日立製作所、アドバンテストはしっかりだった。一方、東京エレクトロンは小幅マイナス。ニトリHLDG、ファーストリテイリングは軟調だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが472銘柄(28%)、値下がりは1102銘柄(67%)、変わらずは69銘柄(4%)だった。
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