米上院、国防長官候補の承認投票に進むことを僅差で可決

　１月２３日、米上院は、トランプ大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏（写真）に関する審議を終えて承認投票に進むことを僅差で可決した。１月２０日、ワシントンで代表撮影（２０２５年　ロイター）

Patricia Zengerle

[ワシントン ２３日 ロイター] - 米上院は２３日、トランプ大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏に関する審議を終えて承認投票に進むことを僅差で可決した。

賛成は５１人で反対は４９人。与党共和党のうちリサ・マカウスキ、スーザン・コリンズ両氏以外の全議員が賛成に回った。

現段階では２４日にヘグセス氏の人事を承認するかどうかの投票が行われる予定。

ヘグセス氏を巡っては性的暴行や業務中の過度な飲酒などさまざまな不適切な行為があったとの疑惑が浮上し、一部からは国防長官にふさわしくないのではないかとの懸念が示されている。

一方ヘグセス氏は、米軍内で多様性・公平性・包括性（ＤＥＩ）の取り組みを進めることを批判し、女性を戦闘任務に従事させる方針にも強く反対。トランプ氏は上院の共和党議員に対して米軍に「戦士」の精神を復活させるため、指名承認に動くよう働きかけている。